渋川清彦映画祭り(トーク部分)

昨夜は、渋川清彦さんのオールナイト上映に行って来ました。
目的は「ナインソウルズ」!
劇場では見たことがなくて、こんな機会はなかなかないし、行ってみよう!と思いたってチケットをとりました。

オールナイトだから家で体力を温存して出発…のはずがいきなりのハプニング。

電車のダイヤが大幅にみだれてる…!
余裕をもって出たはずなのに、30分くらいのロスが出てかなりギリギリの展開。
焦って新宿の街を小走りして何とか会場到着。
地理がわからない地域だったら確実にアウトでした…。

そしてここでまたハプニング。
着いたのがギリギリすぎて関係者さんの団体とバッティング。
エレベーターを一個見送ることに。

そして次のエレベーターもなかなか来ない💦
あと三分…!
(チケットも引き換えなくてはいけない)
ようやくきたエレベーターに乗ろうとしたら、再び団体さん。
一瞬無理して乗ろうかな、と思ったんですが足を踏み入れた時に、井浦さんの姿が見え
「あっ…」
と思わず後ずさりした私。

移動の邪魔をしちゃいけないと思い、スタッフさんと互いにペコペコして、エレベーターをもう一つ待つことに。
ドキドキしながら何とか23時15分ジャストに会場に滑り込み、チケットを引き換え、席にダッシュしました。

席に座ったと同時にトークが始まり何とか最初から見ることができました。
そして安堵した瞬間に思う。
…さっきチケット引き換えを丁寧に教えてくれた方にも、お饅頭くれた方にも焦って、お礼をないがしろにしてしまって申し訳ないなぁ、と。
余裕がないっていけないですね、本当に。
この場を見てないでしょうが、スタッフさんの優しさを感じた一日でした。
本当にありがとうございました。

そんなこんなのドタバタ発進でしたが、トークスタート!
井浦新さんは光の舞台挨拶で何度かお話をうかがえる機会があったのですが、渋川さんは昨日が初めてでした。
お二人は同じ歳なのだそうです。
同じ歳の俳優さんもあまり多くなくて、いても元々俳優さんを目指して…という方が多いからモデルから俳優になってと考えるとかなり絞られるね、とお話してました。

だからこそお互いのお仕事は意識して見ているとおっしゃってました。
モデル時代も着る洋服のジャンルは違ったけど、それによる派閥みたいなものはなかったとのこと。
お仕事で二人で日帰り盛岡行ったよねーと楽しそうにお話されてました。

役者のお仕事をはじめてからは、若松監督作品での共演がほとんどで、井浦さんは、監督のおかげで再び渋川さんに出会わせてもらったような感じがあるとおっしゃってました。
「監督のTシャツ!」と嬉しそうに着ているTシャツを見せる渋川さんの横で、「こっちはKEEくんの(といったと思う)」と見せる井浦さん。
「台本通り言うな!」って怒られたよね、でも台本通りやるしかないから、台本通りやったよねと懐かしそうに笑う二人がとても楽しそうでした。

お互い長い付き合いとのことで、ざっくばらんに話せる様子。
新さんはまわりから見られている表の自分と、本人が思う中身にギャップを感じることがあって、見た目と中身が同じ渋川さんが羨ましい、と。
あとお互い演技うまくないじゃん?って笑いながら話してらっしゃって。
今の子たちは最初から演技をするためにいろんな事を勉強して吸収して、かつ、音楽だったりできるエンターテイメントは全部やってるから、本当に何でもできる子が多いって言ってました。
自分より上の方は少しずつ減っていって、下の子たちが増えていって、現場での対応とか姿勢とかどうしてる?という話にもなりました。
井浦さんは、たまに最初から全部自分のダメなところをさらけ出すそうです。
渋川さんはそれをやらないとのことで、かなり驚いてましたが、井浦さんいわく
「(できる人みたいな)信用はなくなる。だからオススメはしない。集団の作業じゃなく、孤独な作業になる。だからオススメはしない。(二度言ってた)でも、その分いろんなこと考えないで役に入り込める」
というようなことらしいです。
渋川さんはそのスタイルはできないといっていて
井浦さんは「いや、絶対そっちの方が(さらけ出さない方が)良い!」といってました。
何かたまに「井浦さんってそういう感じの人なんですね」みたいな含みのある言い方されちゃうらしい…!

ちなみに渋川さんは、先輩がいると、ちゃんと後輩として気を使ったりできる人なんだと井浦さんがおっしゃってました。
お互いがお互いの良いところを知っている素敵な関係ですね。

次に二人で、共演するならどんな役?と聞かれて渋川さんは「光では、瑛太とやってたもんね」と瑛太くんの名前をだしてくれました!
「あっ、でもあれは少し歳の差なきゃダメか。んーなんだろうなぁ…」
と悩む渋川さん。
瑛太くんの名前聞けただけで、嬉しくなるチョロオタな私です。

そして渋川さんは豊田監督の話もされてました。
文章にすると、何でも都合よく切り貼りされてしまう時代なので、語られた素敵なお話は会場の方々への贈り物と思って詳細はここには書きませんが、狼煙が呼ぶ、ぜひ見てほしいなぁ!ということでした!!!
言葉をここで伝えなくても、それを見れば全てわかる予感がします。

ちなみにちょっと話それますが「WWW」のあった場所は、長年映画館があった場所なんですよ。
私はその日いけないのですが、ライブと映画を楽しむ時間を過ごすには、ぴったりな場所だなぁと思うので行かれる方はぜひ楽しんできてください。

脱線しましたが、トークの最後には渋川さんの弟さんから俳優生活20周年おめでとうの花束贈呈もありました💐
とてもアットホームな空間で写真も撮らせてもらえたり、すごくたのしかったです!

渋川さんは、その後合間の休憩にも出てきてくださったのですが、私はちょうど廊下にいてトークは聞けませんでした…。

渋川さんが「寝ても良いんだよ。気負わず見て」っておっしゃってくれたのですが、映画も最後までちゃんと起きてられましたよ!
「本当は舞台挨拶は得意じゃない。映画を見て感じてほしい」という渋川さんが映画のことも、周りの方のこともたくさん話してくださって、人との繋がりを大切にされる方なんだなと感じるエピソードばかりでした。

今日も夜から予定があるといいながら、間にもいてくださり、とてもファン思いな方なんだな!と思いました。

そして今回、会場のスタッフさんがとても温かくて、それがよりイベントを楽しめる要因になりました。
休憩ごとに丁寧にアナウンスくださり、トーク後は、前の人無理せずサイド列だったら後ろに空きもあるので、移動して大丈夫です!
とかアナウンスしてくれて。

皆で自由にゆるく楽しめた時間に感じました!
改めてありがとうございました!

トークだけでこんなに長くなってしまったので、映画の感想はまた追って書きます!